わたしはギャアギャア騒ぐ人達を尻目に小首を傾げた。 「ばん、ちょう?」 「…チッ」 恐ろしい単語が聞こえた。 そして舌打ちも聞こえた。 やっぱり蜂須賀君は“蜂須賀君”なのかもしれない。 この騒がしさに乗じ、逃げようと思ったのに、腕を捕まれてしまう。