*。.。*.。*。.。*.


「ほんと済みませんでした。

 私のためって設定してくださったのに、

 欠席とか、

 本当になんて言っていいか……」


次の土曜日、

昼休みに、待ち合わせランチで平謝り。


二人は顔を見合わせて、

ふふっと笑うと、


「こっちこそごめん。

 詩信が来るなら、待っててあげればよかったんだけどねえ、」


「そう、以外にも、気が合っちゃって

 ついそのまま持ち帰られちゃって

 ねえ?」



「もちかえり?」

「そう、

 二組出来上がっちゃったわけ」


「そ、そうなんですか??」


「本当なら埋め合わせなんてことも言いたいとこだけど、

なんて言うか、

向こうも都合で一人欠席だったから、

あ、遅れてきたんだっけな?


だけど、

2対2のお見合いみたいになっちゃって、

何となく意識して、親密な感じになっちゃったから、

解散っていうことにして、

別々に場所変えてデートに変更しちゃったわけ。


だから、

詩信ちゃんには悪いんだけど、

来てくれなくてありがとうって感じだった。


逆に、

ごめんて言うか?」