「危険?そうか?いや、死んでいる身なのだから…」
ここに忍び込むのは困難とは思ったが、危険かどうかは考えていなかった。
「兄様はバカなんですか!」
「え…」
「昔から兄様はそうだった。離宮での竜巻の事件、覚えていますか?」
「う、うん…」
あの時ヤールをそそのかしたのはセレだったが、それはヤールがまだ帰りたくない、と言ったからだ。
「いつも人の事ばかり心配して…
もう少し御自分の事をお考えになって…
…ああ、今更言っても仕方ありませんね。」
ヤールはハンカチを取り出し、セレの止血をした。
血が生々しい。
まるで生きているみたいだ、とヤールは思った。
「ありがとう。随分と血で部屋を汚してしまったな。」
「そういう問題ではありません!兄様が怪我をしているのを見たら放っておけないでしょう!死人《しびと》だとしてもです。」
…セレの方が弟に叱られてしまった。
だが、セレには言うべき事がある。
「…ところでハーブ禁止の件と増税の件は聞いたぞ。何を考えているんだ?」
ここに忍び込むのは困難とは思ったが、危険かどうかは考えていなかった。
「兄様はバカなんですか!」
「え…」
「昔から兄様はそうだった。離宮での竜巻の事件、覚えていますか?」
「う、うん…」
あの時ヤールをそそのかしたのはセレだったが、それはヤールがまだ帰りたくない、と言ったからだ。
「いつも人の事ばかり心配して…
もう少し御自分の事をお考えになって…
…ああ、今更言っても仕方ありませんね。」
ヤールはハンカチを取り出し、セレの止血をした。
血が生々しい。
まるで生きているみたいだ、とヤールは思った。
「ありがとう。随分と血で部屋を汚してしまったな。」
「そういう問題ではありません!兄様が怪我をしているのを見たら放っておけないでしょう!死人《しびと》だとしてもです。」
…セレの方が弟に叱られてしまった。
だが、セレには言うべき事がある。
「…ところでハーブ禁止の件と増税の件は聞いたぞ。何を考えているんだ?」

