緑の風と小さな光 第1部

セレは辛うじて立っていた。

全身の神経、筋肉がピクピクと痙攣している。心臓も横隔膜もおかしな動きをしていた。

呼吸もまともにできない。

「これ位じゃくたばらないとは思ったが立っているとはね…。緑の瞳は伊達じゃないな。」

眉1つ動かさずにウォールは言った。

「でももう終わりだ。…とどめは刺さないでおこう。貴様も良い商品になるからな。ランディールの血を欲しがる者はいくらでもいる。」

今までよりも更に大きな火炎弾を作った。

これを撃たれたら、セレはおそらく避けられない。


その時

ゴッ。

ウォールの後頭部に小石が当たった。

「!」

ウォールは振り返り、人々を睨みつけた。

「どいつだ?!」

答える代わりにあちこちから小石が投げられた。

「お前ら…!」