緑の風と小さな光 第1部

エルグは『相手が魔法使いではそうするしかない』と思った。

「わかった。ジン、行こう!」

「…うん。」

2人は走り出した。

「そうはさせるか!」

ウォールは火炎弾をエルグとジンに向けて撃った。

セレが大地の魔法で地面に叩き落とした。

「貴様…!」

「命を売買するなんて因果な商売はやめた方がいい。」

「貴様に説教喰らう筋合いは無いわ!炭にしてくれる!」

相手を直接燃え上がらせる魔法だ。

この魔法は、少しの間相手を目で捉えないとかからない。

セレにもそれは解っているから、その隙を与えない。

大地の魔法でウォールの動きを封じながら、風の魔法で真空の刃を投げつける。

ウォールは火の魔法で応じる。

大地の魔法と組み合わせて、セレに集中砲火を浴びせる。

お互いにかすっただけでも結構なダメージを受ける。

戦闘が始まってから数分で、ウォールは切り傷だらけになり、セレはあちこちに小さな火傷を負っていた。


工場にいた人々は外に出て2人の戦いを見ていた。

小さな魔法を使う者でさえ珍しい存在なのに、セレとウォールは激しい魔法戦を繰り広げている。

見るなと言う方が無理だ。