「言われただろう?肺が傷ついたら大変  だ。しばらくは動くな。」

「薬草は私じゃないと…」

「絵でも描いて、良く説明してくれれば
 何とかわかるさ。」

「また、私は待ってるの?」

黒曜石の瞳でセレをじっと見る。

これには弱い…心臓を射抜かれる…

セレにとって、どんな魔法よりも強力だ。

「…今回は俺も残るよ。エルグに頼もう。」

「うん…ありがとう…」