その頃、やや大きな地震があった。
花瓶や置物などが倒れる程度で、建築物には被害は無かった。
火山のあるこの国では地震は珍しくは無い。
だが、ヴァシュロークは『おかしい』と感じた。
…今の地震のエネルギーは相当なものだ。こんな揺れでは済まない筈だ…
「誰かが魔法で抑えたのでは…」
これだけの魔法が使える人間はごく少数だ。
しかもヴァシュロークよりも早く地震を感知できるとなると…
昔からの魔法使いの血筋であるランディール王家の者か、以前ヴァシュロークの弟子だった者。ほんの数名だ。
一体誰が…?
と考えている所に
「ヴァシュローク様!」
小屋の戸を荒っぽく開けて、中年の男性が入ってきた。
見覚えがあった。元、王宮の庭師で、第一王子と仲の良かったジャルドという人物だ。
「ヴァシュローク様、すぐに来て下さい。王子が…」
「王子? セレがどうかしたか?」
「意識が戻らないのです…」
花瓶や置物などが倒れる程度で、建築物には被害は無かった。
火山のあるこの国では地震は珍しくは無い。
だが、ヴァシュロークは『おかしい』と感じた。
…今の地震のエネルギーは相当なものだ。こんな揺れでは済まない筈だ…
「誰かが魔法で抑えたのでは…」
これだけの魔法が使える人間はごく少数だ。
しかもヴァシュロークよりも早く地震を感知できるとなると…
昔からの魔法使いの血筋であるランディール王家の者か、以前ヴァシュロークの弟子だった者。ほんの数名だ。
一体誰が…?
と考えている所に
「ヴァシュローク様!」
小屋の戸を荒っぽく開けて、中年の男性が入ってきた。
見覚えがあった。元、王宮の庭師で、第一王子と仲の良かったジャルドという人物だ。
「ヴァシュローク様、すぐに来て下さい。王子が…」
「王子? セレがどうかしたか?」
「意識が戻らないのです…」

