日が暮れる頃に老夫婦が帰って来た。
セレの上着を買って来てくれたのだ。
「あれじゃもう着られないよ。」
有り難い心遣いだ。
代金を払います、とセレがいくら言っても絶対に受け取らなかった。
「ピアリちゃんには、これ。」
帽子を買ってくれた。
ツバが広めで、縁が丸くめくれている。花柄のリボンが付いていた。麻布でできていて風通しがいい。
「可愛いわ!ありがとう!」
早速かぶってみた。丁度いい。
「よく似合ってるわ。これから暑くなるからね。」
「大事にするわ。」
この夜も老婆はピアリに付きっ切りで世話をし、老人はセレに晩酌を付き合わせた。
次の日の朝。
セレとピアリは、朝食を済ませると何度も老夫婦に礼を言い、荷物を手にした。
「お世話になりました。お元気で。」
「さようなら、おばあちゃん、ありがとう。」
老人は笑顔で…老婆は目に涙を浮かべて…セレたちが見えなくなるまで見送ってくれた。
セレの上着を買って来てくれたのだ。
「あれじゃもう着られないよ。」
有り難い心遣いだ。
代金を払います、とセレがいくら言っても絶対に受け取らなかった。
「ピアリちゃんには、これ。」
帽子を買ってくれた。
ツバが広めで、縁が丸くめくれている。花柄のリボンが付いていた。麻布でできていて風通しがいい。
「可愛いわ!ありがとう!」
早速かぶってみた。丁度いい。
「よく似合ってるわ。これから暑くなるからね。」
「大事にするわ。」
この夜も老婆はピアリに付きっ切りで世話をし、老人はセレに晩酌を付き合わせた。
次の日の朝。
セレとピアリは、朝食を済ませると何度も老夫婦に礼を言い、荷物を手にした。
「お世話になりました。お元気で。」
「さようなら、おばあちゃん、ありがとう。」
老人は笑顔で…老婆は目に涙を浮かべて…セレたちが見えなくなるまで見送ってくれた。

