午後5時45分
雄人はここから離れた県外に住んでいるため、本来は今日中に帰らなければならなかった。でも私が頼めば明日の朝が少し大変になっても、聞いてくれるということを知っていたから無茶を頼んだ。
昨日の叫び声を聞いてしまった以降一人でいるのが怖くて仕方がない。
雄人は私が疲れていたことから気を遣って、夕食は早めだったけれど手作りのパスタを作くることにしてくれた。別れて半年以上に食べる久々のパスタ。
「夏希、加工食品ばっかりじゃないか」
棚を開けた雄人は叱った。
「だって料理作っても余るんだもん。食材も腐るし」
私は子供の様にすねた顔をして反論した。
「健康にも少しは気をつけろよ。だから神経質になってるんじゃないか?」
雄人は私の頭にフライパンを軽く押し当てた。
久々に戯れていると雄人のことがまた…
私はそう思うと、フライパンを頭からどけて頭を左右にふった。
「わかってるってば」
相変わらず美味しかった雄人のパスタを食べ終えた後、一人でなかったことから今日はお風呂に安心して入れた。
お風呂上りに私は部屋へ行くと、何やら雄人はこそこそとベッドの上で雑誌を見ていた。怪しい。
「雄人!私のベッドの上でエロ雑誌みないでよ!」
「!」
びっくりした雄人は即座に雑誌をカバンの中へ閉まった。
「何してんのー?こそこそと」
「エロ雑誌じゃない」
「じゃあ何なのよ」
「ビジネス攻略」
雄人は嘘を付いている様には見えなかった。
「ふーん。なら別に。お風呂にお湯入れておいたから」
「ああ、ありがとう。じゃあ入ってくるよ」
とりあえず雄人が使えそうな服を渡して、そのまま風呂場に入ると私は気になったカバンの中を開けた。
するとそこにはエロ雑誌でもなければ、ビジネス攻略の雑誌でもなかった。なんと心霊特集の雑誌だったのだ。
心霊という言葉に敏感になっていた私は思わず驚いて後ずさった。
「何で雄人がこんなもの…」
雄人はここから離れた県外に住んでいるため、本来は今日中に帰らなければならなかった。でも私が頼めば明日の朝が少し大変になっても、聞いてくれるということを知っていたから無茶を頼んだ。
昨日の叫び声を聞いてしまった以降一人でいるのが怖くて仕方がない。
雄人は私が疲れていたことから気を遣って、夕食は早めだったけれど手作りのパスタを作くることにしてくれた。別れて半年以上に食べる久々のパスタ。
「夏希、加工食品ばっかりじゃないか」
棚を開けた雄人は叱った。
「だって料理作っても余るんだもん。食材も腐るし」
私は子供の様にすねた顔をして反論した。
「健康にも少しは気をつけろよ。だから神経質になってるんじゃないか?」
雄人は私の頭にフライパンを軽く押し当てた。
久々に戯れていると雄人のことがまた…
私はそう思うと、フライパンを頭からどけて頭を左右にふった。
「わかってるってば」
相変わらず美味しかった雄人のパスタを食べ終えた後、一人でなかったことから今日はお風呂に安心して入れた。
お風呂上りに私は部屋へ行くと、何やら雄人はこそこそとベッドの上で雑誌を見ていた。怪しい。
「雄人!私のベッドの上でエロ雑誌みないでよ!」
「!」
びっくりした雄人は即座に雑誌をカバンの中へ閉まった。
「何してんのー?こそこそと」
「エロ雑誌じゃない」
「じゃあ何なのよ」
「ビジネス攻略」
雄人は嘘を付いている様には見えなかった。
「ふーん。なら別に。お風呂にお湯入れておいたから」
「ああ、ありがとう。じゃあ入ってくるよ」
とりあえず雄人が使えそうな服を渡して、そのまま風呂場に入ると私は気になったカバンの中を開けた。
するとそこにはエロ雑誌でもなければ、ビジネス攻略の雑誌でもなかった。なんと心霊特集の雑誌だったのだ。
心霊という言葉に敏感になっていた私は思わず驚いて後ずさった。
「何で雄人がこんなもの…」

