午後3時33分。
修理代などで特に料金を取られることはなく、私は今日の悪い出来事などすぐ忘れてアパートへ帰ることに。ばかばかしいがその途中るんるんとスキップさえしたくなった。あの四角が消えたお陰でこんな嬉しくなるとは、自分がどうにかしていると思ってしまう。神経質になり過ぎた分、それから開放された気持ちが今なのかもしれない。
ドアを開けると玄関に一通の手紙が。
電話、ネットや携帯などと便利な連絡ツールがある時代の中、今時手紙は逆に珍しく感じるようになった。
一旦荷物を部屋に置くと、そのままベッドに腰をかけた。
よく手紙をみてみると宛先の住所は合っている。しかしそこに記されていたいのは私の名前ではなく、”キカミ・サツキ”だった。発音が若干似ていることもあったが確実に私への手紙ではない。
送り主はトキ・アヤコ。知り合いでこの名前をした女性は知らない。
名前がカタカナであることと、文字が年を感じさせる形であったため、かなり年配の女性だと何となく分かる。
住所は実家の隣にある県であり、田舎町だ。あいにく詳しい住所が書かれた箇所は水で濡れたせいか文字が読めない。
きっと前の住人宛の手紙だろう。引っ越しされたことをしらずに送ってしまったに違いない。
また今度不動屋さんに行った時、忘れない限りは届けて置こう。
私はその手紙をノートの中に挟み、机の引き出しにしまった。
その後、転落事故に遭ってしまった携帯がどうなってしまったのかを気になり、私は携帯をカバンから取り出した。
乾いた布で砂利を除き、落ちていた電源を再び入れてみた。
起動音が鳴ると、しばらく時間がかかったものの通常に点いてくれた。しかし設定は全て初期化されてしまっていたのだ。
修理代などで特に料金を取られることはなく、私は今日の悪い出来事などすぐ忘れてアパートへ帰ることに。ばかばかしいがその途中るんるんとスキップさえしたくなった。あの四角が消えたお陰でこんな嬉しくなるとは、自分がどうにかしていると思ってしまう。神経質になり過ぎた分、それから開放された気持ちが今なのかもしれない。
ドアを開けると玄関に一通の手紙が。
電話、ネットや携帯などと便利な連絡ツールがある時代の中、今時手紙は逆に珍しく感じるようになった。
一旦荷物を部屋に置くと、そのままベッドに腰をかけた。
よく手紙をみてみると宛先の住所は合っている。しかしそこに記されていたいのは私の名前ではなく、”キカミ・サツキ”だった。発音が若干似ていることもあったが確実に私への手紙ではない。
送り主はトキ・アヤコ。知り合いでこの名前をした女性は知らない。
名前がカタカナであることと、文字が年を感じさせる形であったため、かなり年配の女性だと何となく分かる。
住所は実家の隣にある県であり、田舎町だ。あいにく詳しい住所が書かれた箇所は水で濡れたせいか文字が読めない。
きっと前の住人宛の手紙だろう。引っ越しされたことをしらずに送ってしまったに違いない。
また今度不動屋さんに行った時、忘れない限りは届けて置こう。
私はその手紙をノートの中に挟み、机の引き出しにしまった。
その後、転落事故に遭ってしまった携帯がどうなってしまったのかを気になり、私は携帯をカバンから取り出した。
乾いた布で砂利を除き、落ちていた電源を再び入れてみた。
起動音が鳴ると、しばらく時間がかかったものの通常に点いてくれた。しかし設定は全て初期化されてしまっていたのだ。

