数分後、雨は弱まった。
ノートパソコンは今日の午後取りに行ってもいいという連絡があったため、店が近いことからついでに取りに行く。
「磯崎様ですね。持って来ますので少々お待ちください」
今日は前に接客してくれた店員ではなく、他の女性店員だ。
そのまま待っているとカウンター越しに店員二人がこそこそと喋っていて、特に意識をしなくても会話が聞こえてきた。
「手越さん急に具合悪くなったらしいよ。今まで風邪一つ引いたことないのに」
「どうしたんだろうね」
手越とは昨日接客してくれた男性店員のことだろうか。名前は特に覚えていないため、少し気になりつつも
気にとめないようにした。
「こちらが磯崎様のノートパソコンでしょうか?」
女性店員が帰ってくると、確認させるようにノートパソコンを開いた。
確かに紛れもなく自分のだ。
「はい、そうです」
「えーっとですね、磯崎様のノートパソコンを担当していた者が本日は欠勤でして、代わりに私がお返しになる形で申し訳ございません。一応お客様が気になられていた問題の件ですけれども、何もなかったと担当者は言っていました。黒い四角もいつの間にか消えていたとも」
「え?そうですか?」
思わず素直に喜んでしまったことから、また確認する。
「はい。では確認致しましょうか...」
店員は確認作業のため、ノートパソコンに電源を点けようとした。
「あ、いいえいいえ、必要ないです」
ほっとした嬉しさからぶんぶんと手を振って断った。
ノートパソコンは今日の午後取りに行ってもいいという連絡があったため、店が近いことからついでに取りに行く。
「磯崎様ですね。持って来ますので少々お待ちください」
今日は前に接客してくれた店員ではなく、他の女性店員だ。
そのまま待っているとカウンター越しに店員二人がこそこそと喋っていて、特に意識をしなくても会話が聞こえてきた。
「手越さん急に具合悪くなったらしいよ。今まで風邪一つ引いたことないのに」
「どうしたんだろうね」
手越とは昨日接客してくれた男性店員のことだろうか。名前は特に覚えていないため、少し気になりつつも
気にとめないようにした。
「こちらが磯崎様のノートパソコンでしょうか?」
女性店員が帰ってくると、確認させるようにノートパソコンを開いた。
確かに紛れもなく自分のだ。
「はい、そうです」
「えーっとですね、磯崎様のノートパソコンを担当していた者が本日は欠勤でして、代わりに私がお返しになる形で申し訳ございません。一応お客様が気になられていた問題の件ですけれども、何もなかったと担当者は言っていました。黒い四角もいつの間にか消えていたとも」
「え?そうですか?」
思わず素直に喜んでしまったことから、また確認する。
「はい。では確認致しましょうか...」
店員は確認作業のため、ノートパソコンに電源を点けようとした。
「あ、いいえいいえ、必要ないです」
ほっとした嬉しさからぶんぶんと手を振って断った。

