御曹司さまが放してくれない!!



「え?」

「だから、

さっきの、もっかい、言え。」



私の彼氏ってやつ?



御影さまは、照れたように右へと視線をうつしたまま

私の言葉を待っている。





・・・どうして?

なんでそんなにうれしそうにしてるの。


だって、わかんないよ。

ずっと好きだったって言われても、私はそんなの全く知らずに今まで生活してきて

今日いきなり告白されて、彼氏ですって言われて

そんなに想われてたことも知らなかったし。



だから、わかんない。


どうして御影さまが、
わたしの一言でそんなにも幸せそうに笑うのか。