御曹司さまが放してくれない!!


ちょっと、まずい・・・と思いながらそろりと顔をそむけると


「・・・・うが!!」

いきなり、両手で頬をつかまれ、また御影さまと視線を合わさせられた。


「な、なんですか・・・。

ちょっと、言いすぎたかもしれないけど、でも、『最高だ!!!』



え?

見ると、御影さまはすっごくうれしそうに満面の笑みを向けていた。



「くくっ・・・・くっふっふははっあははは!!!」


少しは笑いをこらえようとしらけど、こらえきれなかったようで

私の顔を両手でつかんだまま大笑いしている。




「なにがおかしいんですか!」


笑われている理由がわからず、笑われ続けるのは
あんまりいい気分じゃないよね。