御影さまは少し切なそうにわらった・・・・。
そっか。御影さまにとってはそれが普通。
関わってくる人みんな、御影さまの家のことを背景に彼を見るんだ。
だから、粗相をしないように必死だし、
どうにかして気に入れようとしたりするだろう。
それって、きっとすごく悲しいし寂しいことだよね。
「あたりまえじゃないですか。
今、目の前にいるのはただの同級生で、
いきなり入学初日で告白してきて、彼女になれ!とか強制してきて
しかも、なりますって言ったら言ったでいきなりここに住め!とか。
わけわかんない、常識通じないただの男の子で、
なんでそうなったのか全然のみこめてないけど、どうやら私の彼氏みたいな人なんですから。
私は、その人の家のこととか社会的立場なんてしりません。
ただの変な非常識男です。」
御影さまの目をじっと見て告げた。
すると、御影さまはしばらく呆気にとられたように私をじっと見ている。
あ・・・・・言いすぎたかな?
さすがに、わけわかんないとか、非常識とかは言わなくてよかったかな?

