御曹司さまが放してくれない!!



ある程度息を整えて

バッと顔をあげると


首をかしげて、いかにも
『なに言ってるんだ、こいつ』
みたいな顔をしている御影さまと目があった。


やっぱりわからないのか・・・・



「なぜ納得しない。

それは、おまえの中の問題だろう。
おまえがなんとかして納得しろ。」


なんて傲慢なの!!



「はあ?!
じゃあ、わたし、納得できないんで自宅に帰ります!」


「ま、まて!!!」


さっきまでふんぞりかえってたくせに、いきなり慌てて私の腕をつかんでくる。



「なんですか!?」


「帰ることは許さない。

ここにいろ。」


「無理です!!だって、ここ私のいるべき場所じゃないし!」


「いるべき場所だ!!」



だから、本人が『違う』って言ってるのに!!