「どういうことなんですか!
なんでわたし、こんなところに・・・
というか、ここどこですか?」
「ここは、俺の部屋だ。
そして、今日からおまえの部屋でもある。」
え!?御影さまの、部屋・・・・?
「ここに、住んでるんですか?」
「そうだが?」
じゃあ、家族は・・・・・
「一人暮らし?」
「ああ。俺の父親は昔から世界を飛び回っている。
母親もそれについている。
だから俺は、小学生にあがったときからここで暮らすことになった。」
小学生から、ずっと・・・一人暮らしなの!?
いくら親が忙しいからって
そんなのって・・・・
「心配するな。
身の回りのことは、山下をはじめとしたホテルの者たちがやってくれていたし
とくに不自由はなかった。」
本当に平気そうな口ぶりだ。

