御曹司さまが放してくれない!!



う、うわぁ・・・・・


中は想像以上だった。



よく磨かれた綺麗なタイルの床

大きな大きなシャンデリア


壁に並ぶ高そうな絵画と

その下にあるソファは、シルクでできているかのようにつやつやで光っている。



そして、そこに集う人々。

見るからにお金もちって感じの人ばかり。


ホテルマンたちの動作も流れるようにスムーズなのに、品があって高級感にあふれている。





さすが、高級ホテル・・・・





「御影さま、おかえりなさいませ。」

「ああ。」



ホテルマンの中でも、とくに高齢で

でも、ものすごく上品なおじさま。



どう見ても、この中で一番えらい人。




そんな人が御影さまに礼をしている。


しかも『おかえり』ってどういうこと!?