御曹司さまが放してくれない!!



熱い人を見ると、冷める
とはよく言ったもの。



それに近い状態に、今わたしは陥っている。




こんなに熱く、語られると

そばで見ているわたしとしては

どうしても、冷めた目を向けてしまう。




こういう人を、なんて言うんだっけ・・・・・



あ~~そうだ。

いたい。




「いえ、わたしの初恋は

幼稚園でずっと同じクラスだったサトシくんですけど。」



事実を述べると

うっとりと空を仰いでいたうれしそうな顔が

急に真顔になってわたしの方を向いた。




怖い怖い・・・・




「なんだと?

だれだ、それ。」



「だから、幼稚園のクラスメイトです。」