御曹司さまが放してくれない!!


「ちょっと待ってください。」

「なんだ、思い出したのか?」


いやいや、ちょっと待ってよ。



「え、それだけ?」

「はあ?それだけって・・・・まあ、そうだな。」



そんな・・・・・・・

そんなの、忘れてても仕方なくない!?


それからも何度か遊んだんだろうけど、でもさ。

御影様が本当に
大切そうに、思い出深く話すから、

もっと、もっとさ、濃い内容だと思ってたんですが。


いや、薄いとは言わないけどさ。

その思い出の重要さは人それぞれだし。


でも、そんなの・・・・・・

いちいち幼い頃に誰と遊んだか、なんて、わたし覚えてないよ〜〜