御曹司さまが放してくれない!!



次の日。

同じ時間に僕はあの公園に行った。


運転手を待たせて、長さの違うブランコの長い方に腰掛ける。



これが本当のブランコか・・・・

家にあるものとずいぶん違うな。



はじめての公園というところに胸が躍る。


お父さんに内緒で連れてきてもらったから、早く帰らないといけない。




あの子、まだかな・・・・・?



じっと入口を見ていると、女の子がすごくいいタイミングで入ってきた。




バチッと目あう。



公園に人がいるのがめずらしいっていう顔だ。


でも、とくになにも言わずまっすぐ例の植木へ駆けていく。




そして、いつものように餌をだすと

子犬が顔をだした。