「俺たちは、小さい頃にここで一度会ってる。」
そんな・・・・・。
覚えてないよ~
「いつですか?何歳くらい・・・?」
「5歳。8月16日。」
めっちゃ正確に覚えてるよ、御影さま。
「俺は、毎年この日をおまえと巡り合えた記念日にしているから覚えている。」
またさらっと恥ずかしいこと言った・・・・。
「あ、あの・・・でもですね、
非常に申し訳ないんですが・・・わたし・・・・」
「覚えてないんだろう?
だから、思い出してもらうためにここに連れてきた。
見覚えだけでもないのか?」
見覚えなら・・・・・
「あります。見覚えは。」
そう言うと本当にうれしそうに笑う。

