御曹司さまが放してくれない!!


御影さまはいきなりわたしの左手をスッととった。


え?なに?



優しいまなざしでわたしを見つめてくる。




「おまえと一緒なら、どこへでも行ってやる。」


「・・・・・・。」




は、はいいいいいいいいいい!!?


なに言ってんのこの人、恥ずかしくないの?




言われたわたしは真っ赤なんだけど。




わたしの反応を見て満足そうに頬をあげる。




「だから、俺様のものになれ。」







なんで自分のこと様付けしてんの!?バカじゃないの!?

わけわかんないんだけど。

だいたいあんた誰よ・・・・・来栖川御影?そうじゃないよ!!

そうじゃなくて・・・・・

だから、だから、なんでわたしなの!?

全然関係ないじゃん!!!


いっぱ頭では考えてるのに口にだせない。