「おい!俺様と同じ1組の先頭、手あげろ。」 マイクを分捕ると、そんなことを言い出す。 先生たちもびっくりしてしまっている。 ていうか・・・・今、1組って言った? 同じクラスなんだ・・・。 毎日、かっこいい顔が拝めるのか。 目が潤うなぁ。 御影さまの支持どおり、うちのクラスの先頭の男の子がおずおずと手をあげた。 「そこか・・・。」 そして、御影さまは前からたどるように目を動かしていく。 やっぱり誰か探してるのか。 と、他人事に思っていると、ばちっと目があった。