双恋。



「それ、関係ないよな。」


あははっと笑いながらトーストをかじった。




「ごちそーさまでしたー。」


食器を洗い場まで持って行こうと立ち上がると「俺のも」と食器を上に重ねてきた。


「えー…」


「トマト…」
いおりがそう呟いた瞬間、「はいっ」と敬礼して小走りで食器を洗い場に運んだ。