最後の一周って頃には男子もサッカーに集中していた。 私は一番先頭を走っていた。 やる気をなくしてペースを落とした瞬間 「避けて!!!」 と声がした時にはもう遅かった。 お腹に思いっきりサッカーボールが飛んできた。 立ち上がれなくなりその場に倒れた。 目を覚ました時にはベッドの上だった。 「あっ!!西野!!!大丈夫か!?」 私の顔を確認するかのように身を乗り出してきた坂本の肩を強く押した。 「馴れ馴れしく近づかないで。」