俺は渋々階段を上がり出て行く荷物の整理をした。 ドアを開けると、みんなが心配そうな顔をしていた。 「本当に翔太出て行くの?」 「あぁ。」 「菜々に言わなくていいの?」 そう言えばさっきから菜々の姿を見かけない。 「みんなから言っといてくれ。」 「わかった。」 「じゃあ、学校で。」 これからは寮生活だ。 下に降りて 「さようなら。」 と言ってシェアハウスを出た。