「朝香ちゃーん。おはよー!」


英語の補習が終わり

朝のSHR が始まるまで

ささやかな眠りにつこうとしていた

私の意識はそんな声に引っ張り出された。



『あ、おはよう。こなみちゃん…』



田頭琥波(たがしら こなみ)。15歳。


140cm代の低身長。

腰を超えた真っ直ぐな茶色い髪。

細い体。鼻筋が通った顔立ち。


普通にしてれば私が話すことはなかった

だろう可愛らしい女の子。



「イエイ★あのね!んー。起きてー!」



…………かなーり独特のテンションを

してるから、私しか対応できなかった

って感じな訳だけど…



『起きてるよー。』



冷静な対応。

だけど肩をガクガク揺らさないで

ください。ちょっと酔います。



ガタガタン!


「…」


『お、おはよう。どうしたの?』


突如現れた謎の変死たi((ゴホン

ではなく、机に突っ伏したまま固まった

友人に声をかける。


「 教えて。」


『何を。』


「久保を。」


『く、久保?』


山本梨鈴(やまもと りすず)。15歳。

ふわふわの茶髪。私より少し低い身長。

白い肌。くりくりの大きな茶色い目。


黙ってれば人形の様な可愛らしい女の子。


『…久保さんの担当してる生物を教えてくれってこと?』


「その通り。」


………この子もかなーり独特な性格のため私しか対応できなかった感じである。



…とりあえず言おう。眠い。


朝から何なのだ。このテンションは。


『分かった。分かったから。』


こうして周りから苦笑いと

謎の微笑みを受け取りつつ

私の1日はスタートするのである。