というかさ。


「さっきから何をそんなに調べてたの?」


そう聞くと、凛々子はなぜか少し悲しそうな顔になる。

え、ちょ、俺なんかまずいこと言った!?


表にこそ出さないものの、内心ものすごく焦っていると。




「…理想は12センチなんだって。」


「……はい?」



ぼそっと凛々子は俯きながらそう言った。



「だからね、キスするのに理想の身長差は12センチなんだって!!」



俺が聞き返すと、なぜだかちょっと怒り気味に言い直された。