「凛々子。」 高校からの下校中、隣で歩く彼女がさっきからずっとスマホで何かを調べているようで。 「凛々子、危ないから、スマホしまいな。」 さっきから何度か、やめるように注意を促しているんだけども。 「うんうん、大丈夫。」 返ってくるのはこの返答ばっかり。 …いやいや、大丈夫じゃないんだって。 通行人とぶつかりそうになるし、信号無視しようとするし。 ほんとに、目が離せなくて困る。