か、和也でいいの?!


高校生に下の名前で呼ばれていいの?



私は一人、心の中を掻き乱していた。



「だ、大丈夫ですよ!!


本当は人違いかもしれないですし!


では、私はこれで!!」


これ以上ここにいたら、平静が保てなくなる危険性がある。


私は帰ることにした。



「あ、うん・・・」


「あの・・・!!」


物寂しそうに返事をする和也くん、に私は声をかけてしまった。


「どうしたの?」


相手が答えを待っている。


い、言わなきゃ・・・


ちゃんと、勇気を持って・・・



「また、、、来ても、、、いいですか?」


後半、声がかすれてしまった。


だけど言うことが出来た!!