愛を知らないあなたに

えぇぇ・・・。


ちょっと、鬼様!?どういうこと!?



「・・・・・・もしかして・・・。

あたしが、この上なく不味そうだったとか!?」


ふと呟いた可能性に、思わず自分で頷いてしまった。




そうだ!きっとそうなんだよ!

あたし、最近全然食べれてなかったし!



「ふむー?

不味そうー?そこまででもないと思うよー。」


「いや!!!鬼様からしたらそこまでだったんだよ!」


あたしが断固とした口調で言い募るも。

タマは聞く耳をもっていなかった。




「いやぁ・・・それよりも・・・・・・。」



じっとあたしを見つめ、ふっと意味深な笑みをこぼす。


思いがけなくも、その笑みは大人っぽくて、ドキリとした。





「もしかすると・・・・・・もしかするかもねぇ。」


「な、なにそれ!」


「んー。よくわかんないー」


「おいっ!!!」



思わずツッコむと、タマはアハハと無邪気に笑った。