愛を知らないあなたに

「なんですかそのメチャクチャくだらない理由は!?」


「大福か饅頭かで争ってる。」


「どっちでもいいじゃないですかっ!!!」


「・・・俺は草もちがいい。」


「琥珀様!参戦しないでくださいねっ?!」



ていうか、お菓子って!お菓子って!!!


「遠足じゃないんですよ?!」


「感覚的には遠足なのだろう、あの2人は。」


「図太すぎるものね。」


えぇぇええ・・・。



「それでりょっちゃんは・・・」


「きゅうりがいいってわめいてた。」


だからきゅうりはまだないんだってば。



「あぁ、それで物かなんか投げられて倒れているのか。」


「そうそう。で、あたしは完全なるとばっちり。

なんか布ない?そろそろ止血したいんだけど。」


「布?ふきんが確かここにあったと思うが・・・あぁ、これでいいか?」



琥珀様がごそごそと棚をあさり、ふきんを取り出す。


そっと、薺さんの額から流れている血を拭い、ふきんを薺さんの頭に巻く。



「傷は浅いから、すぐ止まるだろう。」


「ありがと琥珀。」