愛を知らないあなたに

俺の言葉に、生贄は一瞬ぽかんとした後、何を考えたのか、かぁっと顔を赤らめた。


「え、わ、わ、わ、わ、わ・・・・・・ほ、ほんとーでしたかぁ・・・。

うわっ、だって、そんなの・・・・・・・・・・・・・反則すぎるっ・・・///」



・・・・・・?

何かぶつぶつ言っているが、全く意味が分からぬ。


「反則とは、どういうことだ?」


「へあっ!?そ、そそそそそ、それ、は、その・・・だって、えと、ドキドキし・・・・・・だあああ!!!秘密ですっ!秘密っ!!!!!!」



・・・・・・?

生贄は1人、顔を真っ赤にさせて両手を滅茶苦茶にブンブン振っている。


やはり意味が分からず首を傾げた時――



「琥珀ーリンー。何いちゃいちゃらぶらぶしてるのー?」


ひょっこりと、先に神社に入っていたタマが、中から顔を出した。



「いちゃいちゃらぶらぶ・・・?」


意味がよく掴めず繰り返した俺のすぐ後に、生贄がもの凄い勢いで言い始めた。


「な!た、タマ、何言ってんの!?イチャイチャラブラブしてたわけないじゃん!

ちょっとビックリすることがあったってだけで・・・」


「へぇ~?ふぅ~ん?そーなんだぁ~?」


タマは意味深げにニヤニヤ笑っている。

そんなタマに、生贄は更に顔を真っ赤にさせる。まるで林檎のようだ。


「タマ、からかわないで!」


「からかってないよー」