愛を知らないあなたに

単純すぎだって分かってる。

けど・・・けど!!!



「琥珀様は・・・優しい、ですね・・・・・・。」


「いや、俺は優しくなどない。」


噛み締めるように呟いた声に返ってきたのは、あまりにもあっさりとした、冷たい声。



琥珀様は、何の感情も読み取れない能面のような顔で、あたしを見下ろす。


「俺は優しくなどない。勘違いをするな。」



冷たい、平坦な声。

でも、でも、琥珀様。


やっぱりあなたは優しいと思うんです。

あたしのことを思ってくれるあなたが、優しくないわけないって思うんです。

優しいかどうかは、あなた自身が判断することではないと思うんです。




だから、琥珀様を真っ直ぐに見つめて言った。


「いいえ。琥珀様が分かっていないだけで、琥珀様は優しいですよ。」




琥珀様は眉1つ動かさずに、静かに首を振った。



「優しくない。」


「優しいんですってば!

だってあたし、琥珀様のその優しさと温かさに、惚れたんですから!」









―――――――・・・・・・・あ。