愛を知らないあなたに

声のした方に顔を向けると、案の定琥珀様があたしを見ていた。



「・・・・・・食べ終わってないようだな。」


「は、はい!すみません・・・。」


「別に謝らなくてもよい。」



琥珀様はあっさりと言い、あたしに聞く。


「寝るのと食べるのと、どちらがよい?」


「・・・・・・食べてから、寝ます。」



せっかく作ってくれたんだし・・・。


けれどあたしの答えに、琥珀様は再度聞いた。




「本当にか?眠いのではないか?

俺が作ったものだからと、無理をしているのではないか?」



・・・ず、図星。

あたしがパクパク口を動かしていると、琥珀様が変わらない口調で言い切った。



「寝ろ。無理はするな。」


「・・・・・・はい・・・。」



あたしは小さく呟くように返事をした。

けど、内心、嬉しさで飛び上がりそうだった。


だって、だって、これって絶対心配してくれてるよね?

あたし、琥珀様に心配されてるよね?



そう思うと、嬉しさで胸がいっぱいになった。