愛を知らないあなたに

「引っかかるー?

べつにむずかしいことじゃないよ?


ただ、琥珀が作ってくれたものをリンの体の中にえいようとかエネルギーとかにするってこと。


それってつまり、琥珀が作ってくれたものが、食べる事によって、リンのモノになるっていうか・・・

リンとなるっていうことでしょ?


わらわはそう言いたかっただけだよ?」




―――そう。


とても単純なこと。


食べたものはあたしのモノになり、あたしになる。




とてもとても単純で、常識的なこと。

分かっていたこと。




だけどなぜか――



妙に、その事が心に引っかかる。

しっかり頭の中に記憶される。



なぜだかすごく、大切な事のように思えた。

希望のように思えた。


それは一体なんでだろう?







「食べ終えたか?」


思わず首をかしげていると、絶対零度の声が耳に届いた。