茉莉花の少女

 彼女はベッドに座る。そして、僕を見た。

 悲しそうな瞳だった。

「わたしのことを許せないと思う。ずっとあなたを騙していたのだから」

「それでも結婚するのか?」

 やっと探り当てた疑問がそれだった。

 僕の言葉に彼女はうなずく。

 ただ、突きつけられた現実に唖然として、何もできなかった。

 情けないほどに動揺していた。