無愛想な彼が私を見ない理由




『そっか、

えぇーっと…、葉月ちゃんって呼んでよかった?』


「あ、うん…」


『朝、クラスの女の子から名前しか聞かなかったからさ。分かんなくて』


また、柳くんはふわっと笑う。

この人は笑顔がすごい優しい。


安心するような、こっちも笑顔になるような…。


「そうなんだ、何でも…いいよ」


少し緊張が今ので消えた気がする。

名前でしかも“ちゃん”付けなんて、

慣れてないけど。


けど、特にはないし…。