そんなことを話してたら、学校についた。

つい佐倉くんの下駄箱に目がいく。


(あ、早い……)


また本でも読んでるのかな~……。

…変なの、なんか気が重い。


階段を上がると教室が見えた時にちょうど、


『葉月ちゃん』


後ろから私を呼ぶ声がした。


「早瀬………さん?」


なんで早瀬さん?

……あぁ、まただ。

また胸がズキッとする。


『ちょっと…いいかな??』


「は……い?」