『岡野さん』 肩を誰かに叩かれる。 痛くない。軽く叩かれる。 『岡野さんってば』 名前を呼ばれて、ゆっくりと目を開けた。 あぁ、夢か。なんて思いながら。 「はい……………?」 誰が私を呼んでるんだろう? またゆっくりと体を起こすと目の前に、 「佐倉くん…………?!」 がいた。 『遅っ……』 少し佐倉くんが呆れた顔をした。 あれ、また夢とかないよね?