私がショックで少し俯いていると、 「…気にするな。」 と誰かにポンッと頭を叩かれた。 誰だろう、と見上げると… 「あ…海城くん……ありがとう」 「…………」 海城くんは無言のままこっちを見ていた。 「…海城くん?」 私がもう一度名前を呼ぶと、 「海城…」