そして、佳織が送っていくと言ってくれたのを丁重に断って1人で帰っていると、 「舞?」 「…弓弦?!」 そこには同じく帰ろうとしているであろう弓弦がいた。 「…大丈夫か?」 「うん、多分貧血かな。そうだ、運んでくれたんだよね?重いのに…ありがとう」 「別に…」 弓弦がそう言うと少し沈黙が続いた。 せっかく一緒に帰ってくれてるんだから話題…話題… 「あ、そうだ!弓弦って家こっちなの?」 「ああ、あれ。」