【完】切ないよ、仇野君

その中に、一際大きな泰ちゃんと、一際小さな雅美の姿が目に留まる。


70センチの身長差のある二人。クラスで一番大きな泰ちゃんと一番小さな雅美が並ぶと、とても不思議な光景。


「あの二人が並んでると、何かそれだけで面白いよな」


同じ気持ちだった椿が、肩を揺らして愛嬌たっぷりの可愛い笑顔で笑っている。


同じ175センチの私達が見れる世界は同じ。私と椿は不思議だけどほっこりするその光景に自然と笑みを漏らした。


「あー!ちー、椿ちゃん!掃除すっばい!はよ済まそー!」


「はいはい、ったく、元気だな雅美は」


いつでも元気で笑ってて、男子にも女子にも先生達にも気に入られてる雅美。


私とは正反対の雅美なら、どうやって私みたいな悩みを解決するのかな。