最後までお付き合い頂きありがとうございました。


この物語は、身長が高い以外はとりとめ特別なことはないヒロインちーと、身長が高い以外は普通の男子高校生である泰ちゃんとの、青春の、ほんの小さな物語です。


特別な展開はあまりなく、最後までお付き合い下さった皆様は退屈されてないだろうかと心配になることもありましたが、作者としては満足のいくリアルな高校生の物語が書けたので、完結出来たことを素直に喜んでおります。


この作品で特に大事に描いたのは『コンプレックス』について。


ちーに限らず、どんな人にでもそれはあるものだと思っています。


コンプレックスって、実は周りからみれば愛らしい、羨ましいなんて思う良い部分だと思うのですが、自分ではどうしてもそれを愛してあげれないものですよね。


かく言う作者にも、出したらきりがない程にコンプレックスはあります。


だけど、誰か一人でもそんなコンプレックスを愛してくれていれば、いつかはそんなコンプレックスだらけの自分を少しは好きになれるのかな、なんてちーを描きながら思いました。


読んで下さった皆様に、青春の甘酸っぱさ、切なさと共に、大切な人の愛おしいコンプレックスを思い浮かべて頂けたら嬉しいな、なんて思いながら脱稿致します。


2014/11/10 愁檎