私達が壁の奥でやり取りしている間に、向こう側から聞こえる嗚咽は無くなっていて。
歩君は、きっともうチームメイトの元に戻って、いつもの太陽みたいな彼として存在しているのだろう。
「勝つばい……それが俺の、皆ん目標の通過点やけん。一緒に見よう、てっぺん」
「うん。一緒に」
泰ちゃんと視線を合わせることは無かったけど、代わりに合わさる、泰ちゃんの大きな手と私の小さな手。
泰ちゃんは、どうしたって主役にはなれないポジションの人。
その体と、時に心をも痛めるようなプレイで、チームを支える存在としていなきゃいけないのだけれど。
ゴールしか見てないそんな彼の目を、プレイを、背中を、私だけが追いかける。
望まれればその背中に、何度だって君の名前を叫ぶよ。君へ私のちっぽけな勇気を、強さを、少しでも分け与える為に。
こんなところじゃ終われない。皆と、私達が終わらせてしまった人達の夏も背負って、まだ見ぬてっぺんの景色を見る為に、私は私のやり方で、皆と戦おう。
歩君は、きっともうチームメイトの元に戻って、いつもの太陽みたいな彼として存在しているのだろう。
「勝つばい……それが俺の、皆ん目標の通過点やけん。一緒に見よう、てっぺん」
「うん。一緒に」
泰ちゃんと視線を合わせることは無かったけど、代わりに合わさる、泰ちゃんの大きな手と私の小さな手。
泰ちゃんは、どうしたって主役にはなれないポジションの人。
その体と、時に心をも痛めるようなプレイで、チームを支える存在としていなきゃいけないのだけれど。
ゴールしか見てないそんな彼の目を、プレイを、背中を、私だけが追いかける。
望まれればその背中に、何度だって君の名前を叫ぶよ。君へ私のちっぽけな勇気を、強さを、少しでも分け与える為に。
こんなところじゃ終われない。皆と、私達が終わらせてしまった人達の夏も背負って、まだ見ぬてっぺんの景色を見る為に、私は私のやり方で、皆と戦おう。



