【完】切ないよ、仇野君

「……ちー?どやんしたと?どっか体調悪かつね?」


「……っ!たい、ちゃん」


どうして、出会った時からいつも私が苦しいって思うときに、泰ちゃんは私の目の前にいてくれるんだろう。


甘えたくなる、変わらなきゃいけないのに。変わるって決めたのに。


泰ちゃんを視界に入れると胸が苦しくて、どうしようもなく切なくなるよ。


様子のおかしい私に、泰ちゃんは躊躇うことなく近付いてきて、私より遥かに大きな掌で背中を擦ってくれる。


「由貴先輩がな、ちーん様子見て来いて。ちーは繊細やけん、変わろうて頑張り過ぎちょー気がするて。……俺も、そやん思った」


……その通りだ。私、急速に変わろうってし過ぎて、思えば色々無理してたかもしれない。


そんなことも自分で気付けないくらい、無理してたんだ。