「来週は四校合同の練習試合、再来週にはインターハイ予選、気ば抜かんと、踏ん張り時や!辛いやろうが、気張って行け!」
「「「「はい!あざっさした!」」」」
箱田先生の、部員よりも元気な大きい声の言葉を受けて、今日の練習が終わる。
もう夏は近い。汗だくのバスケ部の皆が各々にタオルを拾ったり、ドリンクを飲んだり、元気に笑っているのを見ると、そんな当たり前のことを実感する。
「ちーちゃん、悪いばってん倉庫で救急箱ん中身ば確認してくれん?」
「分かりました!」
由貴先輩に言いつけられて、救急箱の中身の在庫と補充に向かう。
後ろで部員がわいわい話す声と、バッシュがフロアに擦れる独特の音と、汗の香りが混じった独特な空気を感じながら、
私は倉庫の重たいドアを開いた。



