「チーッ……ス!?」
一夜明け、日曜日の午前練。
ダラダラと集まり始めた部員達は、必ずと言って良いほどに、私を見ると一瞬動きを止める。
「ほら!見とれとらんで早く荷物置いて来んね!」
今日何度目だろう、由貴先輩のそんな声が響いて、部員達はそそくさと体育館を抜けた向こう側にある部室棟へと走っていく。
「それにしても……ほんなこつ、ちーちゃん可愛かよ。似合っとる。前より好きじゃ」
「ホント、ですか?由貴先輩に誉めらるるんは嬉かです」
由貴先輩は私よりも10センチ以上小さな体で背伸びして、私の首に腕を回してぎゅっと抱きつく。
由貴先輩の腕の柔らかな肌の感触が、温もりが、私の、髪をバッサリ切って露になった首筋にダイレクトに伝わる。



