「桐生くん、帰るんじゃ……」 ドキドキとうるさい音を抑えながら質問をする。 「あ、カバン取りに来ただけってのは嘘」 「……嘘?」 「あー面倒くせぇ…担任に沢城さんに勉強を教えるように頼まれたわけ」 先生が…? 嘘みたい。 桐生くんに勉強を教えてもらえるの? 「またニヤけてるけど何、気持ち悪い」 「うっ…」 指摘されて、慌てて口を手で押さえる。 もう既に遅いけれど。