「ごめんなさい、桐生くん……」



でも、なんでそんなに早く終わりたいんだろう。



「別に…だけど、俺勉強したいから、これからはもっと素早くやってくれるかな」



べ、勉強!?



「桐生くん、図書室でも勉強?」



「毎日やってるけど、文句ある」



い、いえ、そんな!



大きく頭を横に振る。



桐生くんは、本当に何を目指しているんだろう。